MGR 剣客卓
それは機甲の世が始まる暫し前。
第一次大戦の傷跡もようやく癒えたとある大陸にて。
――これは、とある剣鬼の生き様である。
決して歴史に語られざる、一人の剣に生きた鬼の物語――
敷島皇國。
神皇の庇護のもと、将軍により統治される武人の国。
かつての大戦では東亜連邦の一員として戦ったその国は
今、目覚ましい復興を遂げつつある。
だがしかし。
その復興の輝きに、ひとつの翳りがあることを未だ民は知らない。
夜な夜な姿を現しては、皇國軍の基地を焼き払い消えてゆく怪人。
暗躍する旧CSA軍の工作員。
そして、彼らの蠢動に呼応するように現れた禍ツ剣鬼達。
皇國の安寧を脅かす脅威に対して、人々はあまりに無力だった。
抗う術を保たず、頼みの軍は力及ばず、被害は拡大するばかり。
だが、人々は知っている。
この脅威に立ち向かう、とある剣士が居ることを。
そう、彼の名は――
メタリックガーディアン 剣客卓
斬鬼暗夜奇譚 蓬莱
THE IRON BLADE
作成レベル:4
PC1 推奨クラス:マガツガミ
カバー:剣客 コネクション/関係:怪人零号/復讐心
キミは御剣山脈にあるとある小さな村で生まれ育った。
両親と妹、家族四人で過ごした慎ましく貧しいながらも幸せな日々。
優しい母の作った握り飯を頬張り、厳しい父に剣の稽古をつけてもらう。
キミを慕ってくれる妹とは時折喧嘩もするが、父の拳骨で仲直りをする。
だが、そんな日々は突然終わりを迎えた。キミが帝都での用事から帰った時、村は燃えていた。
そしてかの怪人は、キミの目の前で父を殺し、母と妹が居るはずの家に火を放ったのだ。
――それから5年。キミは村に伝わる禍ツ神と共に怪人を追う剣客となっていた。
PC2 推奨クラス:歩行戦車(軽量級)
カバー:皇國軍少尉 コネクション/関係:式部大佐/尊敬
キミは皇國陸軍帝都防衛第八師団に配属された新兵だ。
第八師団といえば英雄、式部大佐率いるエース部隊。
その輝かしい日々に胸踊らせたキミだが、勤務初日に言い渡された任務は――
得体の知れない剣客のお目付け役として、その動向を見張るという役目。
それが果たして帝都防衛師団の任務なのか、そもそもこの剣客は何者なのか。
それを問いただす前に、大佐はキミに新型の機動歩兵を与えて送り出した。
マガツガミと呼ばれる異能の機神、その解析量産型という機体。
果たして、この新型と剣客はキミを何処へ誘うのか。それを知るものはまだ居ない。
PC3 推奨クラス:ライトニング(トゥーレ)
カバー:トゥーレ騎士 コネクション/関係:情報部第13課”探鉱者”/仇敵
キミは皇國の友邦、トゥーレ王国からやってきた騎士だ。
キミが皇國を訪れた理由はひとつ。祖国の至宝、トゥーレナイトを盗んだ盗賊――
終戦久しい今となっても闘争を継続する狂人ども。CSA情報部第13課の追撃のためだ。
彼らが皇國入りしたという情報を掴んだキミは、その姿を探して帝都へたどり着く。
そこが毎夜怪人の跳梁跋扈する、百鬼夜行の魔窟と化しているなどと露知らず。
13課を追うなか、斯くして図らずも怪人と剣客の戦いに巻き込まれたキミは、
剣客らと共に怪人と戦いながら宿敵を探し求めることになるのだった。
KeyWord
時代背景
各国は大戦の傷跡を癒やすために他国への干渉を行う余力はなく、
国力を取り戻すため内政に注力していた時代。
敷島皇國もまた、隣国エルジアとの国境に陸軍第十六師団を展開しつつ、
全軍の再編や国内の治安維持、復興に注力している。
一方で十六師団の網をくぐり抜け、御剱山脈を越えて流入する
旧CSA進駐軍の敗残兵やエルジア難民は社会問題化し、
さらにはこの5年間で謎の「怪人」の暗躍により帝都防衛第五師団がほぼ消滅するなど
国内情勢も決して安定しているとは言い難い状況にある。
帝都防衛第八師団
大戦において、本土上陸を強行したCSA第7艦隊第21分遣隊を壊滅せしめた剣士集団。
構成員は将軍家所縁の武家出身者で固められており、士気・忠誠心共に一線級。
なのだが、皇國軍全軍の再編に伴い大戦経験者は各師団、大隊の指揮官に振り分けられた。
師団司令部要員であるごく少数を除いて平民出身者や技量不足の新兵も組み込まれたが、
それでも指揮官である式部大佐自らが選抜したエース集団であることに変わりはない。
出処不明の量産型マガツガミ級(後に一度技術断絶し、
歩行戦車として機甲歴の時代に蘇ったものと同等品)を先行配備されている。
CSA情報部第13課 ”探鉱者”
CSA軍中央情報部に所属する諜報部隊。
その任務は重要な戦略拠点であるAL鉱脈を持つ、次なる攻略目標を調査・選定することだった。
が、同時に都市伝説としてある種のガーディアンを蒐集していたとも言われる。
終戦し、CSAが事実上崩壊した今でも彼らは活動を続けており、
いかなる意図を持ってか敷島皇國に潜伏中という噂。
怪人
5年前、とある村落の消滅を機に出現するようになった怪人。
あるいは小型のガーディアン”らしき何か”である。
現在皇國軍が確認しているだけで3体が存在し、それぞれ零~参号と番号を当てられている。
欠番である弐号は帝都防衛第一、第二、第四師団による大規模な捕獲作戦の果てに海中に墜落。
以後海軍の手で3ヶ月に渡る捜索が行われたが、手がかりの掴めないまま撃墜判定となった。
そのいずれもがDIVAIN現象と似て非なる異常現象を誘発するうえ、
敷島武家出身の士官でも手を焼くほどの剣の使い手である。