MGR 戦火卓

機甲暦0054年
地球連邦に対し独立宣戦を布告したヴォルフ主義者、
彼らの自称するところのヴォルフ共和国との戦争は激化の一途を辿っていた。
緒戦において使用された奈落兵器による時空異常がもたらした、古代レムリア王国の出現による情勢の混乱。
両軍の主戦場は地上へと遷移し、ヴォルフ降下部隊と連邦地上軍がいつ終わるとも知れぬ泥沼の戦闘に突入し、
またイヅモ特別区においてはヴォルフの緒戦優位を築き上げた量産型ガーディアン、ミーレスを連邦軍も開発、量産に成功。物量という本来の優位性を取り戻しつつある。
戦争は拮抗状態に陥り、ただ夥しい命が散ってゆく時代。

L4コロニー、アトランタⅡ。
武装中立を掲げ、連邦にもヴォルフにも与さない数少ない宇宙の安息地。
平和を求め、一時の拠り所として訪れる者も少なくないこのコロニーもまた、戦火と無関係では居られなかった。
12月、ある一隻の連邦軍輸送船が入港したことで状況は一変する――

 

ハンドアウト

PC1 推奨クラス:オーバーロード/カバリエ
コネクション/関係:セドリック・シノザキ/家族

君はアトランタⅡに暮らす学生だ。
叔父のセドリックが勤める研究所で、作業用シビリアン操縦のバイトをしている。
学校が終われば研究所で資材運び。叔父が何を作っているのかは知らないが、実入りの良いバイトは学生にはありがたい。
そんな日々を送っていたある日、突如発生した爆発事故。
コロニーに侵入してくるヴォルフ軍のミーレス部隊とコロニー守備隊が交戦する中、燃える研究所で君はその機体に出会った。


PC2 推奨クラス:カバリエ
コネクション/関係:アトランタⅡ/守護

君はアトランタⅡ守備隊の隊員だ。
中立であるこのコロニーは戦争の標的にはならないが、宇宙海賊やはぐれ奈落獣による小規模な襲撃はある。
そういった脅威を排除するのが君達の役目である。――その筈だった。
ヴォルフ軍による突然の襲撃。小規模な守備隊は正規軍の機動兵器には対抗しきれず、次々と撃破されてゆく。
やむを得ずコロニー内に戦線を下げた君達がそこで目にしたのは、ザードを討つ一機のガーディアンだった。


PC3 推奨クラス:エンタープライズ(経験者推奨)
コネクション/関係:フェクダ・リッケンバッカー/尊敬

君は連邦統合宇宙軍第一軌道艦隊の新人士官だ。
今回は初めての現場体験ということで、極秘任務に従事する輸送艦のブリッジクルーとしてアトランタⅡを訪れる。
無事入港し、「客」を降ろして「積荷」を積み込む作業の半ば、君の乗艦は襲撃を受ける。
艦長以下上級士官が全滅し、なし崩しに艦の指揮を執ることになった君は、この艦が輸送艦ではないことを知る。
極秘に建造された決戦新造戦艦、それが中立コロニーに訪れた意味もわからぬまま、君はヴォルフとの戦闘に突入した。


PC4 推奨クラス:ベテラン
コネクション/関係:クルト・V・ヴァイトラ―/ライバル

君は連邦統合宇宙軍第一軌道艦隊のパイロットだ。地上軍のミ号作戦に先駆け、先行配備された新型を受領している。
今回、新造輸送艦の護衛として君の小隊はアトランタⅡを訪れる。
戦闘は殆ど無い、中立コロニーまでの簡単な輸送任務、その筈だった。
しかし現実にはヴォルフのエース部隊がアトランタⅡを襲撃し、小隊は壊滅。
母艦はクルーの過半を喪い、コロニー内では守備隊と敵が乱戦状態だ。君はこの惨状を切り抜けなければならない。