MGR 夢幻卓

――機甲暦006-
   これは語られざる
    ほんのちっぽけな
     世界を救った戦いの物語――

イヅモ特別区、飛羽島。
この島唯一にして最大の都市が、秋津市である。
かつて災いから島を護ったという無名の大神を祀る秋津大社を中心に、
第一次大戦期の遺跡である飛羽要塞の城址などを抱える歴史の街、本土から見た秋津はそのような土地だ。
一方で秋津市民から見れば、大きな存在感を持つのはやはり雇用の殆どを賄う大企業たる竜飛重工であろう。
秋津大社、そして飛羽要塞を中心とする旧市街と、竜飛重工を中心に栄える新市街。
そんな対象的な街並みを抱える秋津市で、物語は幕を開ける。
――もうひとつの飛羽島。
 ――闇より来たるあしきもの。
  ――神の力と人智の刃。

これは神話ではない。
 人知れず生き、人知れぬ戦いに命を懸けた若者たちの物語である。


     ――メタリックガーディアンRPG――
         秋津の洲の旧き神

 


PC1 推奨クラス:ミスティック
コネクション:葦原ホツマ/家族

君は秋津大社の跡取りだ。とはいえ未だ現役で祖父が活躍しており、
その次は母が継ぐため君自信は手伝いのバイト程度の感覚だが。
そんな君の15歳の誕生日の翌日、祖父ホツマと母に君は本殿に呼び出された。
そこで語られたのは飛羽島の真実。
そして今日を以て祖父が引退し、母が大社を継ぎ――君が母の役割を継ぐ番だということ。
君は名もなき大神と共に、秋津の島を守護する役目を担うのだ。


PC2 推奨クラス:メタトロン
コネクション:玉垣キクリ/任意

君は秋津市の中学校に通う中学3年生だ。
友人が受験や就職を控える中で、緊張感なくお気楽生活を送っている君の楽しみがセフィロト・フォースだ。
仮想ガーディアンで戦うこのゲームにどっぷりの君は、日常的にゲーセンに通っている。
いつものようにランクマッチで勝ったり負けたりした君が筐体から出たとき、
目の前にはクラスのカースト最上位たる美少女にして竜飛重工社長令嬢の玉垣キクリが立っていた。
彼女曰く、君を竜飛重工にスカウトしたい――と。


PC3 推奨クラス:歩行戦車
コネクション:玉垣ヤシマ/ビジネス

君は竜飛重工社長、玉垣ヤシマの要請で派遣された敷島皇國軍の士官の一人だ。
招集の名目は、新編される竜飛重工独自の防衛隊の訓練教官。
なるほど教導隊出身の君に声がかかるわけだ。
だが、いざ到着した君が見たのはまだ子供と言っていい年若い防衛隊候補生たちと。
御劔山脈の最前線とすら並びうる、地獄のような戦場であった。
そこは数多の戦士が往って戻らぬ、還らじの黄泉の國。君は候補生たちと共に否応無くその戦場に引き込まれる。


PC4 推奨クラス:カバリエ
コネクション:玉垣キクリ/守護

君は竜飛重工のテストパイロットで、社長令嬢玉垣キクリの護衛で、クラスメイトだ。
幼少からずっとキクリの側仕えとして文武に邁進してきたプロフェッショナル、それが君だ。
同時に、秋津大社の神職一族とも血縁のある、飛羽島の旧家の出身でもある。
――ついに時が来た。
ヤシマとキクリが備えてきた戦いの時。秋津大社の一族が、今日まで抑え込んできた災いの日。
君はキクリの側仕えとして彼女を護り抜き、ついでにこの世界を守らねばならない。

 

 

Keyword/NPC

 

飛羽城址

かつて東亜連邦イヅモ海軍の重要拠点であった飛羽要塞の跡地。

堅牢な城壁と複数の要塞砲を備え、CSA海軍の攻撃を幾度となく押し返した名城。

今は砲も形ばかりのハリボテとなり、観光地として賑わっている。

が、旧司令部施設などはイヅモ防衛軍が接収し、

飛羽方面隊の施設として使用されている。

 

秋津大社

名もなき大神を祀る秋津市唯一の神社。

もとは二柱の神を祀っていたが、第一次大戦の折に一柱にまつわる記録や書物、

神像や御神体に至るまであらゆるものが焼失。

現在は「かつて二柱を祀っていた」名残を遺し、完全に名もなき大神のみを祀っている。

 

竜飛重工

秋津市の雇用の殆どを占める重工業企業。

水上艦の建造に定評があるが、一方で近年は機動兵器の生産に着手。

敷島皇國ポラリス社およびアンスウェラー社、そしてHPL財団と提携して

歩行戦車級ガーディアン「蜉蝣」を主力製品として打ち出している。

一方でその規模に見合わぬ独自の警備隊を拡充しており、

公開されているだけでもすでに蜉蝣を基幹とする機動部隊を三個大隊108機保有している。

過剰な武装化に対し、防衛軍飛羽方面隊、および統合軍太平洋艦隊もこれを黙認している。